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Case4. ばね指

症例4 右母指の付け根の痛みばね指 

飲食店店長(40代 男性)

3年前に右中指に痛みとばね症状があったが、自然に症状は消失している。 その後も起床時に右指全体にこわばり感はあるもの日中は改善していた。3か月前より年末の大掃除をしているときに右母指の付け根に強い痛みを感じ、その後起床時を中心にばね症状が出るようになる。病院にてステロイド薬の注射をして一旦軽快するが現在も症状が続くため、妻の紹介にて当研究所に来所される。

初回

【評価】 右母指のIP関節(指節間関節俗にいう第一関節)は自力にて曲げることはできず、もう一方の手で介助しながら曲げると途中から指が伸びなくなる。また引っかかった指を伸ばすときに痛みを伴いばね現象が出現する。右肩から頸部にかけて慢性的な凝りがある。長く歩いていると右の股関節(鼠蹊部付近)に痛みが出現することがある。                                                         ・♯1 体幹後屈テスト 右臀部(右仙腸関節辺り)に痛みあり。VAS30/100

・♯2 右Fabereテスト(股関節屈曲外旋外転)VAS20/100

【施術】

関節(仙腸関節 椎間関節 肋椎関節 胸肋関節 腕橈関節 手根骨の関節)Fasciaリリース後、#1、2はほぼ消失する。しかし右母指の可動域やばね症状は改善なし。

(1週間後)2回目

【評価】

歩行時の股関節の痛みは軽減している。肩こりは少し気にならなくなっている。 右母指のばね症状は残るが、右母指を自力で曲げることが可能になっている。しかし伸ばす際のばね症状は痛みを伴う。

【施術】

軟部組織(腕橈骨筋/上腕二頭筋長頭腱/腕頭関節包/上腕筋/橈骨神経など)Fasciaリリース  軟部組織(長母趾屈筋と関係する前腕の組織)Fasciaリリース

右母指IP関節が軽度(10度程度)はばね症状なく曲げることが可能となる。しかし深く曲げるとばね症状と痛みが伴う。

生活指導(虫様筋や骨間筋などの手内在筋を活性化する運動療法と長母趾屈筋と深指屈筋・浅指屈筋の使用を避ける指導)

(2週間後)3回目

【評価】

右母指IP関節が中等度(40度程度)までばね症状と痛みがでなくなっている。 しかし起床時は引っかかっていることがある。

【施術】

2回目の施術と同様の施術 軟部組織(母指球の細かい筋群)を追加する。 軽くなったと感想。他は変化なし。

(2週間後)4回目

【評価】

ばね症状は、起床後軽度残るが日中は起こることが少なくなっている。 痛みは軽度。

【施術】 3回目と同様 初回の関節Fasciaリリース

(2週間後)5回目終回

【評価】

起床時もばね症状消失し痛みも消失している。大変喜んでいる。

【施術】 4回目と同様 生活指導(作業動作の注意点などを確認する)

解説

軽度のばね指の場合は、1~2回の施術にて改善することが多いですが、今回の症例のように自力で指を曲げることができない重度のケースでは、複数回の施術が必要ないし医療機関での外科的治療が必要となることもあります。しかし外科的治療の局所的な治療では一時的に改善したとしても再発リスクは高いのも現実です。当研究所ではばね症状のある部位のみにアプローチするだけでなくその症状を醸成する身体全体のバランスの根本原因を追究していきます。生活指導や自主トレメニューで再発防止をはかることができます。

* VAS(Visual analogue scale) 想像できる最大の痛みを100点として痛みを点数化するスケールのこと。

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